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株鳥風月

Author:株鳥風月
2003年より株式投資を始める。
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世界同時株安とPERの関係

世界同時株安と各国市場のグローバル化について(5)

当ブログでは、日々市場で起こる出来事や飛び交うさまざまな情報といった目先のこと以上に、そこから一旦遠ざかり、世界的な視野の中での日本市場という点に重きを置いた視点の下に、今後の推移を考えていきたいと思っています。
それはいわば、一本の木を見るために、まずはそこから離れて森全体を見下ろす視点を獲得するためといっていいでしょう。


前回は日本市場に占める外国人売買代金の比重が高まっていることを見てきましたが、それは結局、日本市場が世界の動向に左右される度合いが大きくなっていることを示しています。
具体的には、それは①世界的動向、②世界が日本を見る目という二つの要素からなると思われます。

②については、ライブドアから始まって、最近の村上ファンドまでの「新種の攻撃的投資家」(The New York Times June 6.2006)、あるいは逮捕まではいかないまでも灰色のインサイダー企業群などを日本市場がどう自浄していくのかが問われているのだと思います。

②の問題は、同時に新興市場が東証1部より大きく下げていることに少なからず関わっているのではないかと思えます。(もちろん新興市場の下落は基本的には過去数年間の上昇率の大きさに見合ったものであるとは思いますが)
その意味では②の問題解消は急務のことと思われます。


そして今回は①についてもう少し考えてみたいと思っています。


■PER20と世界同時株安との関係

今回の世界同時株安がどのような環境の下で起きたのかを考えてみると、ここにPER=20という数字が浮かび上がってきます。
とうのは今回の同時株安の引き金を引いたといわれるインド株の平均PERがちょうど20倍を超えたところでしたが、調べてみると日本株もPERが約20を超えたあたり、米S&PのPERも20倍程度でした。

はたしてこれは偶然なのでしょうか?

私は偶然ではないと思います。

下のグラフを見てください。
世界のPER
(ドイツ証券提供)

これは世界各国PERの過去10年間分のチャートです。
これからいえることは欧米株のPERはほぼ足並みをそろえていたが、日本株だけが大きくそれらと異なる動きをしていたことが分かります。

そして、もっとも重要なことはその日本もまた03年くらいからほとんど欧米と一致しているということです。

私は上で「日本市場が世界の動向に左右される度合いが大きくなっている」と書きましたが、そのことがこのグラフにも如実に表れています。

そして各国のPERはほぼ20倍に収斂しているように見えます。
つまり、今回の同時株安に陥った諸国のPERに一致しているのです。

今、経済のグローバル化とか世界標準といった言葉がよく使わますが、株の世界ではもっともそのことが実現されているのかもしれません。

では、どうしてPER=20なのかということについては、このブログのどこかに簡単に書かれているので、そちらを参考にしていただくとして、今、ここではPERの逆数、つまり株式益回りは現在の株価で税引後利益を手に入れたとき、何%の利回りになるかを計算したもので、いわば株式を債券の利回りに直したようなものだということを知っておいてください。(註参照)

つまり株式益回り=1/20=0.05=5%

となります。

問題を単純化していえば、もし株式益回りの方が債券の利回りより高ければ、マネーは株の方に流れ、債券利回りの方が高ければ、債券の方に流れるでしょう。*

*‥実際には経済成長率なども加味して考えなければいけませんが、これを含めて論じると問題を複雑化しますので、こうした考え方[イールドスプレッド]については、最近、いろいろ思うところもあるので、また別の機会に書きたいと思っています。


そしてこのブログを読んでいる方は知っていると思いますが、経済と金融の世界標準である米10年国債の現在の利回りが今、ちょうど5%程度なのです。

今回の世界同時株安がちょうどPERが20倍あたりで起きたこと、あるいは米10年国債の利回りと同じ5%あたりで起きたということになります。

その理由は今はおいておくことにして、ともかくここでは、株式投資においては平均株価のPER=20が03年以降の世界水準になりつつあるということはとりあえず確認しておきたいと思います。
(誤解しないでもらいたいが、これはあくまで「平均株価」においてであり、個別銘柄の話ではありませんよ)

とすれば株式市場の今後の鍵は金利動向にヒントがあるのではないかと思われます。

ということで、以下にこれまで書いてきた世界ー日本市場の大まかなスケッチにまた少し色を重ねるような感じで、米金利に焦点を合わせてみたいと思います。

【註】
ここで、PERや株式益回りに初めて接する方に、以下に簡単な解説をしておきます。
知っている方は読む必要ありません。

1株当たり利益を株価で割って100を乗じたもの(%で表示)を株式益回りといいます。

株式益回り=1株当たり利益(EPS)/株価‥‥(1)

これは現在の株価でその税引後利益を手に入れると、何%の利回りになるかを計算したもので、

例えば今、株価が1000円の株のEPSが50だったとすると、株式益回りは50/1000=0.05、つまり5%ということになります。

また、ファンダメンタルでもっとも有名な指数、株価収益率(PER)は株価を1株当たり利益で割ったものなので、

株価収益率(PER)=株価/1株当たり利益(EPS)‥‥(2)

上の例でいうと、

PER=株価/EPS=1000/50=20

ということになります。

ところで、ここで(1)式と(2)を比べてみれば分かるように、ちょうど逆さまになってます。

ということで株式益回り=1/PERという関係があります。

つまり株式益回りはPERの逆数になります。

上の例でいうと、

株式益回り5%=PER20

ということです。

(続く)

【後記】
書いている自分が面白くなくては人様が面白いはずがないという信念の下に書いていますが、今日の原稿は何日も前からあったのですが、どうもつまらなくてアップをためらっていました。
そうしているうちに、欧米諸国と日本のPER推移のグラフを、村上氏ではないですが、「たまたま見てしまい」、興奮してしまいました。

このグラフでこの文章も少しは読めるようになりそうだと、やっと思うことができました。
このシリーズはほんとにしんどくて、自分でもどこまで行けるか分かっていません。
賭けのような日々です。


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コメント

>土曜日の各駅停車 さん
はじめまして。
日本企業のファンダメンタル、とりわけ07.3業績予想については近いうちに書ければと思っています。
これからもよろしく、です。

過剰流動性相場から業績相場へ

株鳥風月さん、はじめまして。
日本の株価はPER20に収斂するのが当然というお説に、なるほど納得しました。
では、この先、日本株はどうなるか。企業業績が上がるかどうか(あるいは投資家が思うかどうか)にかかっているのだと思います。
今後も事あらばこちらで勉強させてもらいます。さらなるご健勝を。

>@@@さん
少しでも参考になることがあれば嬉しいです。

リバウンド狙いですか。慎重にやってくださいね。
今はデイ・トレーダーの人もかなり損をしているようなので、短期ならいいというわけにはいかないかも知れません。

「簡単に平易な言葉で説明する」のは頭の悪い自分でも分かるよう書いているからですよ。


外国人、銀行、投資信託など機関投資家は買いに入っているようですね。
ここには日本株が今後上げるだろうという読みがあるんでしょうね。
確かにファンダメンタル(企業業績)的にはプラス要因があるかのかもしれませんが、今の相場は国内事情ではなく、世界的なところで動いているので、どうなんでしょうか。

ん~~むむむ

「5月第5週(5月29日-6月2日)投資部門別売買動向によると、外国人投資家は差し引き3096億円の買い越し。」

買い越しだったんですねェ~。

来ましたね、暴落。

キャッシュポジションの有り難さを感じます。

迷いながらの判断に際して株鳥風月さんの御意見は、ずいぶんと助けになりました。
有り難うございます。
今日、唯一の残っていた武田薬品も前場で売りました。
これは、また状況を観て買い戻すつもりです。

後は短期でのリバウンド狙いをどうするか
様子見をせねばなりません。


それにしても、株鳥風月 さんは、「簡単に平易な言葉で説明する」のが本当に御上手です。
あらゆる分野に対してそうなのでしょうね。
私の様な初心者には、とても助かります。
頭が良いのだろうな、、、、、、と思います。

これからも、どうぞよろしく御願い致します。


>@@@さん
いつも励まし、ありがとうございます。
そういわれると、またがんばろうかなと‥(笑

6月7日の騰落レシオは58.7です。
過去8年間、騰落レシオが60を割ったことはないのではないでしょうか?

つまり、今の株価は(あくまでテクニカル的にということですが)あまりに下げすぎているということになるでしょう。
これでは日経225をやっている人たちは、相当厳しいところに追い込まれているかもしれませんね。

テクニカル的な反発がいつ来てもおかしくないでしょうが、東証1部銘柄の予想PERは19倍程度なので、それほど割安というわけではないですね。

あ、後、昨日の後半部分、少し加筆修正しましたので、暇があったら読んでおいていただければと。

>JSR
後で寄らせてもらいます。

http://www.stock-ranking.jp/

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是非ご参加ください♪

勉強になります。

いつも有り難うございます。
他のブログには見られない視点が新鮮です。
一方通行に勉強させていただくばかりで、
なんか申し訳ないです。

まだ下げそうだな と思って
キャッシュ比率大での様子見継続しています。
反転は、いつの日やら。

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