プロフィール

株鳥風月

Author:株鳥風月
2003年より株式投資を始める。
詳しくは「はじめに」をご覧ください。

趣味:映画、音楽、読書など


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


カテゴリー


月別アーカイブ


カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

全記事(数)表示

全タイトルを表示

ブロとも申請フォーム


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■量的緩和解除ー市場の何が変わったのか?(第1回)

■これまでとは違う量的緩和解除発言

日銀の量的緩和解除示唆については特別珍しいニュースではない、はずだった。
なぜなら昨年から日銀はことあるごとにそれを口にしていたし、今年に入ってからはなお強く匂わすこともしていたからだ。
では、その時、市場はどう反応したかといえば、ほとんど無反応といっていいほどの反応だった。

そこには小泉首相以下閣僚による日銀抑え込み作戦が功を奏していたという要素も否めないとしても、それ以上に06年3月決算がまだよく見えない段階で踏み切るほどの冒険はしないだろうとの市場の読みがあっただろうし、日銀自身もそうした発言を来たるべき解除に向けた地ならし的なものとして位置づけていたのではないかという感じもしなくもなかった。

しかし10日の福井総裁の解除に向けた発言は、全市場を下落させ、日経平均でいえば181円安をもたらすほどのショックを与えたのだった。
さらには前回の福井発言には小泉以下、竹中、安部、中川と政府首脳こぞって批判・非難をしたものだったが、今回はそうした声も聞こえてこない。

つまり、今回の福井発言はこれまでと同じ内容であっても、市場にとってはまったく違う意味を持ってしまっていることをまず認識するところから始めなければならないようだ。

今年に入って東京市場は3度の大きな下落に見舞われている。
1月17~18日のライブドア・ショック。続いて2月8日、そして先週金曜の2月10日と。

このすべてが異なる理由を持っている以上、投資家として少なくともその背景程度は理解しておきたいと思う。

株は市場で売買される一商品である以上、その価格は需給関係によって決まるが、市場の中だけにそれらしい理由を見つけて因果関係をつけてよしとする説明の仕方は自らに禁じておきたい。

まずざっと大状況を見渡しておこう。


■大状況から見えてくる方向

株式市場に関係する大状況を以下に簡単にまとめると、

・米利上げは継続方針。
・米貿易赤字、前年比17.5%増で4年連続で過去最大に。経常赤字も依然として大きい。大きなドル安要因。
・日銀、量的緩和解除に動き出す。4月、早ければ3月にも解除の方向。

となる。
こうした要素によって、円相場の読みが難しくなっている。
米国の利上げ継続はドル高・円安をもたらし、もう一方で財政赤字・経常赤字(=「双子の赤字」)はドル安・円高をもたらす要因となっている。
そこへ日本の金融緩和解除の動きがからんでくる展開となっている。

こうした複雑な局面を受けて10日の為替市場は朝方は1ドル118円まで円安方向に触れたかと思うと、その後は一転して円高方向に向かい117円台半ばまで上げている。あるいはNY市場では一時116円台にまでなっている。

複雑になったのは為替相場を変動させる要因だけではない。
これまではドルー円の関係の決定する主な要因は米利上げだけの、いわば一次方程式のようなものだったが、10日の福井発言以降は、これに日銀の金融緩和解除の動きを加えて考えなければならない、いわば二次方程式を解くような局面に変わってきたといっていい。

未知数が増えた分、予測が難しくなってきたといえるが、どうやらここから政治サイドからの思惑を予測の要因から除外視してもいい状況になっているようだ。


■市場対政治、あるいは日銀対内閣の行方

皇室典範改正のごたごたを巡って自民党内の小泉首相の求心力が急速に衰えていると先日も書いたところだけれど、前回、福井総裁が金融緩和解除を口にした途端、小泉、竹中、中川、安部氏などからの猛烈な日銀叩きがあったのに対して、今回は小泉、安部、谷垣らからデフレはまだ脱出していない旨の発言があったくらいで強い反発がみられない。

竹中総務相の「金融政策の中身について発言する気はない」との言葉から読み取れることは、金融緩和解除をめぐる政府対日銀の闘いは粘り勝ちで日銀が一応の勝利を収めたということである。

政府は「解除」を急ぐ日銀に対し、解除の条件としての消費者物価指数だけで推し量ることはできないと稚拙な反論を主張してきたが、すでに世界市場は小泉首相周辺の言葉より福井総裁の言葉にビビッドに反応し、市場の現実をかたち造っているということが誰の目にも明らかになったしまったを見ておきたい。

ともあれ、こうして日銀は思惑通り金融緩和解除の第一歩である量的緩和解除に4月、早ければ3月に踏み切る現実性が確実に近くなってきたし、そうした日銀の動きを止める力が今の政府にはなくなっていることを押さえておきたい。(以下、続く)

ランキングに参加しています。
↓もしよければクリックお願いします。
にほんブログ村 株ブログへ


【後記】
昨日、予告をしていたにも関わらず以下の理由により記事が遅れました。

第1には私が遅筆であること(今回の分だけでも5時間近くかかってしまいました)。
第2には、市況分析が苦手で、またそれほど関心が高いわけでもなく、むしろ苦痛でさえあること。
第3には、やらなければならないことがある時に限ってサボるくせがあり、今日はティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』を観てしまいました。

ほら吹きで、いつもいいかげんなことばかりしかいわず、真意というものも見えてこない父親への不信感を抱く息子が、父の病が重いことを知ったことをきっかけにして父親を理解しようと努める。
すると今まで嘘だと思っていた話が次々に本当の姿を現していく…。

これは一度、映画館でも観たものだけれど、最後の方は涙が溢れてくるのを止められなかった。

私自身、父親を失くした時のショックが大きかったからよく分かる気がするが、ティム・バートンも父親の死のショックからなかなか立ち直れなくて、この映画をつくることで自分の気持ちに踏ん切りをつけたというようなことを読んだことがある。

映画の主人公は父親の跡をたどることで父親に同化し、一体化することで悲しみから救われた。
生前、親に不信感を抱いていた人、あるいはうまく関係が取れなかったという人、そして今はそのことを悔いているという人はぜひこの映画を観てほしい。



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://tousinokokoro.blog47.fc2.com/tb.php/11-46cb4d48

 | BLOG TOP | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。