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Author:株鳥風月
2003年より株式投資を始める。
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米サブプライムローン問題と日本株の今後

■米3大銀行による「基金」は米信用不安を解消するか?
 
今日のニュースによれば米大手銀行3行(シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン)はサブプライムローン問題に対応するため共同で基金を設立すると発表ましした。規模は750~1000億ドル(8兆8000億円~11兆7000億円)規模と予想されています。

といわれてもどれくらいの大きさかよく分からないので二つほど例を挙げておきます。
98年にノーベル賞学者や天才金融学者、カリスマトレーダーなどが集まってつくられたファンド=LTCMの破綻は米経済にも重大な影響をもたらすだろうということで米政府が救済に乗り出しましたが、その時の救済資金が36億ドル(約4200億円)。
これからすれば、今回の規模の大きさがよく分かります。

また90年代末の日本不良債権によ処理による政府が注入した資金は約12兆円でした。
今回の基金の大きさはこの大きさにほぼ匹敵していますね。
日本の金融機関はこの問題によって日本長期信用銀行の倒産を始めとして、「空白の10年間」を苦しみ続けたことは記憶に新しいです。

ただ日本と米国ではそもそも規模が違うのだから、不良債権問題時の日本よりは痛みは小さいとはいえるかもしれませんが。
そして何よりも米政府肝いりでこうした大きな基金が後ろに控えているという安心感が信用不安を解消する役目を果たすだろうと期待されています。

■サブプライムローン問題は織り込み済みなのか?

このところの米国の株価はこうした動きを先取りするかのように上昇基調を強めています。
少なくとも株価の上では先週にサブプライムローン問題は越えられてしまった!(株価は7月以前よりも上がったという意味です)
市場は、まるで「サブプライムローン問題は織り込み済み}といっているようです。
しかも、そうした楽観論支配の空気に呼応するように、FRB(米連邦準備理事会)の月内追加利下げの観測が急速に後退しているようです。

しかし、本当にだいじょうぶなのか、アメリカ?

■とても不安解消とは…

例えば、米国の投資会社が資金繰りに窮し、住宅ローン債券が一斉に売られたとします。
その結果住宅価格が5%下落すると、2千億ドル近い金融損失が生じるとのことですが、これは欧米主要銀行行の株主資本の3~4割にもなるといいます。

つまり今は安心感が問題の深さを覆い隠しながら、この間の株価上昇につながっていたと見ることもできるでしょう。

冒頭に掲げた「基金」の記事に即していえば、「基金」の規模だけに焦点が当てられていますが、本当の問題はサブプライムローンの“底”がまだ見えてないということに尽きるでしょう。

とすれば米経済の減速基調は「変わらず」でしょう。
つまりドル安、高金利通貨高の方向はとうぶん変わりそうにないらしい、と。


■いくつかの業種の今後を占う

そんな中で、というより、だからこそか、このところ株式市場で気になる銘柄を二つ取り上げてみます。

一つは国際石油開発帝石。もう一つは住友金属鉱山。

今日のニュースによれば「NY原油 初の85ドル台」とあります。
冬場の石油需要を見越した動きとのこと。
IEA(国際エネルギー機関)が先週末、先高感を強める報告書を出したこともかっているようです。

こうした情勢を受けて国際石油開発の株価は今日、130万円の高値をつけました。
私は先月末から少しづつ買っていたので、これはこれでもちろん嬉しいけれど、この記事に注目したいのはそんなことではなくて資源株のことです。

その前にもう一つの方も見ておきます。
住友金属鉱山。
今日、チャートを見たら、かなり高くなっていました。(今日は2%ほど下げたけれど)

今日の日経新聞に「新興国マネー 金市場流入」の見出しで「23年ぶり高値、3000円台に」と出ています。

戦争など地政学的な不安があれば、これまで世界のマネーは「有事のドル」へ流れ込んでいましたが、ではサブプライムローンで本尊の米国が揺れたら資金はどこへ行くか?

昔ながらの動き方“金へ!”という流れがまた出始めているようです。
これが現在の金高値の原因となっていると。そして金→住友金属鉱山というわけです。


ここで先の原油高と合わせて見れば05~6年の資源高の動きが再開されたと見ることができるかもしれません。
(もっとも貴金属と石油以外の鉄鋼、非鉄はそれほどいいわけではないですが。)

何年も前から資源高を予想しているジム・ロジャーズの主張はまだまだ有効なようです。
少なくもと米国の不安が払拭されない限り、こうしたマネーの動きは続くのではないでしょうか。


では、それはいつまで続くのか?

サブプライムローンによる金融不安について、みずほ証券の上野泰也氏は次のようにいっています。
「年末を越えないと、市場が安定したとの確証は得にくい」と。

とすれば年内はまだ資源株、行けるかも。
幸い、住友金属鉱山についていえば、今日は下げたけれど、もう少し下げてもいいのではないだろうか。25日移動平均線からの乖離が大きくなっていたので。

■日本株はどうなるのか?
調子に乗って、最後に日本株の今後についてはどうか?

私は9月末から資金のほとんどを、信用も含めてかなり買って来ました。
それは当然、日本株がこれから上昇すると思ったからですが、その根拠は、日本株が9月末から上昇したのはサブプライムローン・ショックからの立ち直りで一番遅れている日本に世界のマネーが流入しているからでした。
そして、もしそうならそれはどこまで続くかといえば、米株式市場のレベルまでとなるだろうと。
米市場はご承知のようにすでに7月の高値を越えています。
では日本はといえば、日経平均の7月高値が約18000円なのに対して今は17000円少しだから、まだ「のりしろ」は大きいかなと。

つまりまだまだ強気でいいのではと基本的には考えていました。
ただこのところの急騰は加熱気味なので、一旦は休憩を挟みながらも18000円近くまで行くと予想していました。

が、今日の日経新聞によれば、FRBが利下げを決めた9月18日から先週末までの日経平均の上昇率は9.7%で、これはダウ平均(5.1%)を始めとした欧米市場や上海市場(8.8%)よりも高いため、出遅れ感が弱まり、積極的な買いが入りにくい状況になっていると。

なるほど、こうきたか…。

ただ、これについては少し不満があります。
というのは上の比較が9月18日を起点としてますが、現在の株式市場をグローバルに見ようとするならばサブプライムローンによる株価急落が始まった7月中旬を起点とすべきだと考えるからです。l

とはいえ日経平均の今日の下げによってテクニカル的には、たとえばスロー・ストキャやRSIや移動平均線乖離率など多くの指標がこの先の下げを示すようになってしまいました。
それだけはありません。
ダウ、ナスダックなど米国株指標も下げに入ったような動きになっていますね。

ここでもう一度、先の上野氏の言葉を思い出しておく必要があるでしょうか。


短期のトレードをしている人は要注意でしょう。

私もストップ・ロスをきつめに設定して明日以降に備えようと思っています。

ふ~たまに書くと長いね…。


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