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東京市場の今後 サブプライム問題はもう織込み済みなのか? 

■テクニカルで東京市場を見る

日曜なので少し時間をかけて東京市場の今後を考えてみました。

まずは先週金曜終値でのチャートです。
071116.jpg


先週木曜に私は「反転から1日目で今後を占うのはちょっと早いようですが、今後、東京市場は上昇でも、下降でもなく、保ち合いというニュートラルの“トレンド”をたどるような気がしています。」と先日の記事に書きましたが、実際にそんな動きになってきました。

今日はこのあたりをもっと正確に、そしてマクロ的な要素をもっと反映させるかたちで考えてみたいと思っています。

これを見れば今の株価が9月25日の15273円あたりを節目としていることが分かります。
もしこれが支持線として機能するなら反発する可能性が大きい局面にあるということになります。

またチャートの下に出しておいたスローストキャとRSIを見ても反発する可能性が大きいと読めます。

もう一つテクニカルで見てみます。
東証1部の騰落レシオ(10)は13日に50.0をつけたままほとんどそのあたりでうろうろしています。

6月以降、株価が底をつけたのは、それぞれ

 8月17日 45.9
 9月18日 48.7
10月25日 50.3

なので、騰落レシオからしても買いが入る可能性大ということになります。


以上、テクニカル的に見た限りでは反発する局面にあるといえるようです。
もしマクロ環境に特別なことがなければこんなところで済ましていればいいのですが、今はそうではないです。

問題はいうまでもなく、サブプライム危機ですが、ではこれを考慮すると来週以降の株価はどうなると考えればいいのでしょうか?


■過去3年間のPER水準からみると東京市場は?

マクロを見る前にファンダメンタルも見ておきます。

日経平均のPERについては何度か紹介していますが、長期的な展望を見るために今日はスパンをもっと広げて過去3年間で見てみます。

過去3年間でPERが底とつけたのは以下の3回ありました。

①05年5月26日  16.24
②06年6月13日  17.45
③06年11月21日 18.14
④07年5月18日  18.16
⑤07年8月17日  16.12

そして今回11月13日に16.05をつけています。

つまり過去数年間の東京市場の平均からすれば、今の日経平均は「底」、お買い得ということになるでしょう。

ここまで見れば東京市場は「底」であると思えるのですが、現在のマクロ環境はそれですっきり「買い!」とはいえない状況になっています。



■サブプライム問題に楽観論台頭?

まずは当然、サブプライム問題についてですが、最近、この問題についての楽観論をちらほらみかけるようになっています。
以下はその一つ。

「[ニューヨーク 15日 ロイター]
 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙(電子版)が行ったエコノミスト調査によると、クレジット危機はこの先しばらく続き、消費者に悪影響を及ぼす可能性がある。ただ、この困難な経済情勢への米連邦準備理事会(FRB)の対応能力に対する信頼感は引き続き高いという。

 クレジット危機および関連問題について、エコノミストの半分以上がほぼ折り返し地点にあると答えた。25%がまだ初期段階にあるとし、15%が完全またはほぼ終わったと答えた。」


私はこの問題の深刻さを「底」が見えないことの怖さにあることを何度もこのブログで指摘してきましたが(11月11日記事、http://tousinokokoro.blog47.fc2.com/blog-entry-156.html)、上のような楽観論とともに、サブプライム問題の「底」が見えた、よって山場は超えたという主張が増えています。
ところが、その「底」はどんなものなのかというと、これがどうも曖昧なようです。以下にその「底」と米エコノミストが頼りにするFRBがどうなっているのかを別の観点から見てみます。



■依然として見えない「底」

たとえばFRBのバーナンキ議長はサブプライム問題の損失額を最初1000億ドル(11兆円)としていましたが、その後1500億ドル(17兆円)に訂正しています。

しかしIMFは9月に2000億ドル(22兆円)と試算しています。
さらに金融業界ではバンカメがサブプライム関連の損失額は29兆円と予想、ドイツ証券が33兆円、さらにUBSは43兆円、とそれぞれ予想しています。
これはバーナンキ議長の数字と2倍、3倍も違っており、もはや“ずれ”という言葉ではすまされない数字です。
ここからしても「底」についての共通認識はまだできていないことは明らかだし、改善に向けて頼りとなるべきFRBも少し頼りないという実情が見えてくるような気がします。


■今後の米経済の方向

では米経済が改善する見通しはないのでしょうか?
これについてはポールソン米財務長官に語ってもらいます。

「[ケープタウン 16日 ロイター]
 ポールソン米財務長官は16日、米政府は強いドル政策をとっているとした上で、米国経済の長期的な力強さがドルの支援材料となり、ドルは反発に向かうとの見通しを示した。

 当地でのラジオインタビューで語った。

 サブプライム危機については、改善に向かう前に一段と悪化する恐れがある、と警告した。

 同長官は『われわれは大いに強いドル政策をとっている。それがわが国の利益にかなう。米国経済は他の国と同じように、いいときもあれば悪いときもある。しかし、米国経済が拡大を続け、長期的な力強さが為替市場に反映されると確信してい』と述べた。

 さらに、米国はサブプライム問題に起因する金融の混乱の克服に向け前進しているとしながらも『部分的には、改善する前にさらに悪化するだろう』と述べた。」


今後、米経済が悪化することをもはや否定していない、否定することができない状況にあると読むべきではないでしょうか。

つまり事態は相当に深刻なのです。

「世界経済にとって最大級の事件になる可能性がある」という指摘も見かけるようになっています。

こうした中で、では東京市場はどうなるのか、また視点を日本に戻してみます。


■外国人の東京市場からの撤退!

上で日経平均のPERはもう「買い」が入っておかしくないところにきたと書きましたが、はたしてグローバルな視点から東京市場は「お買い得」なのでしょうか?

まずは投資主体別動向の「外国人」を見てみます。

東京証券取引所が発表した11月第1週の投資主体別売買動向で外国人は売り越しています。10月後半は買い越しに転じていましたが、再び売り越しに転じているのです。

外国人の「日本株外し」の動きが強まっているようです。
米メリルリンチが世界の機関投資家に実施した調査では、日本株の組み入れ比率を落とした投資家は47%となっています。
10月調査では38%だたのですから日本株から撤退する投資家が増えていることを示しています。
現在の外国人の投資動向は日経平均が8000円台だった03年レベルになっています。
(外国人の東京市場の影響については当ブログの「外国人売買代金の変化から見えてくるもの」http://tousinokokoro.blog47.fc2.com/blog-entry-103.html他を参照してもらえればと思います)

■東京市場のPER平均は見直されるか

なぜ割安な東京市場から投資家は撤退しようとしているのでしょうか?

「日本株敬遠の理由は米国経済の減速懸念が強まる中、対米輸出に依存する日本がイ一番打撃を受ける」(ゴールドマンサックス証券 松井氏)

また上場企業の今期予想経常利益は予想を確保するとしても下期では上期に比較してスピードが落ちそうだと最近の日経新聞に出ていましたが、もしそうならEPSの低下→PERの上昇となって現在のPER16はもっと高く評価されることにつながるでしょう。

もう一つ、ここではPER16倍という東京市場の水準について簡単に触れておきます。

先ほど、過去3年間を見ても東京市場の「16倍」が最低水準であることは確認できましたが、米国を震源地とするサブプライム問題が世界市場を揺るがせている現在、この危機のグローバル化によって東京市場という特殊性(これは1980年代にも問題になり、90年に特殊性の終焉=東京市場の大暴落となって一応の解決を見たのですが)が相対化され、16倍という数字が欧米市場より高いことが焦点化してきているようです。
(このことについては時間が経つにつれて共通認識が出てくると思いますが。)

■結論らしきもの

東京市場の動向を見るためには他にも為替(ドル安=円高)や世界マネーの動きについても説明しなければ不十分であることはもちろんですが、ここまででもう疲れました。

ということで一応という限定づきですが、今日の結論らしきことをいえば、

(1)米経済の復活はまだ当分は難しいだろう。
(2)東京市場はテクニカル的にもPERの点からも「お買い得」地点に来たことから、それほどの下落はないだろう。
(3)米経済の悪化、日本企業の07年下期動向によってマネーは東京市場から撤退する様相を深め、PER水準は見直される可能性があるため、当面、大きな反発、上昇は見込めないのではないか。
それどころか(2)にもかかわらずPER水準の切り下げによってさらに下落ということもあり得る。


以上が16日記事で「東京市場は上昇でも、下降でもなく、保ち合いというニュートラルの“トレンド”をたどるような気がしています」といった根拠ということになります。

あまり明るい記事ではなかったですが、今週もがんばっていきましょう!


【後記】
私の割安株中心のポートフォリオはこの下落相場の中でも堅調だったのですが、このところ下げています。
今日の記事を書いて、あまり東京市場に展望が望めないことが確認できたので、少しウェイトを減らそうかなと思っている今日この頃です。
ウェイトといえば体重をもう少し減らそうとこの夏からジョギングを再開しましたが、昨日は久しぶりに14kmを完走しました。
3年ぶりに走ったコースには、以前あった飲み屋が何軒もなくなっており、さびしい気持ちになると同時に、これも日本経済の今後を暗示しているのかななどと走っていました。

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返事、遅れてすみません。
名前が似ているので、自分のコメントかと思ってました(笑)

そういわれると励みになります。

ポチポチ、ありがとうございます。

サブプライム問題に対する考察
とても参考になりました。
ポチポチしときました(^^

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