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株鳥風月

Author:株鳥風月
2003年より株式投資を始める。
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PERなどの指標を考える(2)

昨日はPERを世界市場や同業種など、横の関係で比較しての使い方の例を見ましたが、今日は縦の関係で見てみます。

縦の関係とは時間軸に沿った関係、つまりある企業の業績がどう推移してきたかを見ることです。

ところでPERについては今期(実績)PERと予想PERとがあります。

PERは現在の株価を前年度の確定したEPS(一株当たり利益)で割ったもの、予想PERは現在の株価を現年度の決算で出てくるだろう見通しのEPSで割ったものです。

例としてトヨタ自動車を『会社四季報』で見ると、
05.3期のEPSは…355.4
06.3期の予想EPSは…346.3

となっています。
今日の終値は6380円なので、
今期PER:17.95
予想PER:18.42

ということになります。

では、この二つの数字のうち、どちらを使えばいいのでしょう?

これは人によって違います。

株価は実績に基づいて判断すべきだと考えている投資家にとっては、すでに確定したEPSこそが信じられる数字でしょうし、株というものは将来性を織り込んだ価格なのだから予想PERこそが判断材料になり得ると考える人にとっては予想PERこそが意味を持つ指標だと思うでしょう。

私は次のように考えています。

成長がほぼ止んだ大企業などは成長性は小さいので、実績PERと予想PERはそれほど変わらないでしょう。
それに対して新興企業などは、毎年数十パーセント、中には100%以上伸びていく企業も稀ではありません。
こうした企業では投資家はその将来性を見込んで投資するので、株価は高くなり、実績EPSでPERを算出しても、ときには100倍などととても大きな数字が出てきます。

1年に数十%、あるいは2倍、3倍と成長している企業にとって前年度決算の数字はすでに過去のものでしかありませません。

こうした新興株においては予想PERを使った方が、その企業の価値をより適正に反映するように思えます。

では、ここで住友チタニウムを例にして予想PERを見てみましょう。 ここのEPS(1株当たり利益)は『会社四季報』では次のようになっています。

04.3期   34.6
05.3期  159.2

つまり今期EPSは159.2。そして今日の終値は15100円なので、

PER=15100÷159.2=94.8

この数字を見たら、普通の感覚の持ち主なら「高過ぎっ!」と思うのは無理はありません。
もし、この企業が、大企業のようにほとんど成長性のない企業なら、その一言で済ませ、こんな株には近づかない方がいいに決まってます。

しかし、住友チタの予想EPSを見てみると、

06.3期  233.7(予)
07.3期  353.3(予)

これをPERにすると、
06.3期  64.6(予)
07.3期  42.7(予)

となり、PERはまだ高いとはいえ、ずっと低くなりました。

ここでもう一度、EPSを年度順に並べ、それが前年度の何倍になっているかを見てみます。

04.3期  34.6
05.3期  159.2(4.6)
06.3期  233.7(1.47)
07.3期  353.3(1.51)

カッコ内の数字は前年の何倍になったかを示す数字です。
すると05.3期は前年の5倍近く伸びたことになりますが、さすがにその勢いが続くということにはなりませんでしたが、ただ06.3期も、07.3期も約50%程度EPSが伸びることが予想されていることが分かります。
これからすると08.3期も50%くらい伸びる可能性も考えられますが、ここは控えめにその半分の25%の伸びと予想した場合(*1)、08.3期の予想EPSはどうなるでしょうか?

08.3期の予想EPS=07.3期の予想EPS×1.25=353.3*1.25=441.6 

となります。

この時のPERは34.2

となります。

これは、こうした意味です。

今日の15100円という株価は、もしそれが2年後にもその株価だとすると(そして予想通り企業の利益が伸びていったとすると)、その時のPERは34.2になるということです。

そして、その時、住友チタはまだ30~50%の成長性を持っているとすれば、先ほどと同じように計算すれば、PER34.2倍という数字は割安だということになるので、さらに買われることになるでしょう。

PERを見るときに、単独年度で見るだけではなく、時間的推移を見る必要性があるのは何も成長株に限るわけではなく、逆に衰退していく企業を見るときにも求められるものです。
今期PERで見ると割安だけれど、来期EPSは今期の半分くらいしか届かないようなら来期のPERは2倍になってしまうので、割高ということになってしまうからです。


ここまでのことをここで一度整理しておきます。
PERという数字はそれ単独で見るのではなく、同業種、同市場などの「横」との関係で見る必要があると同時に、業績がどう変化しているのかという時系列でも見る必要があるということです。

ある良さそうな株を見つけたのはいいけれど、PERを見たらかなり高かったので、どうしようかと思ったときのために、簡易計算表をつくってみました。(*2)


【経過年数と成長率】

経過年 /10% /20% /30% /40% /50% /60%
1 /1.1 /1.2 /1.3 /1.4 /1.5 /1.6
2 /1.2 /1.4 /1.7 /2.0 /2.3 /2.6
3 /1.3 /1.7 /2.2 /2.7 /3.4 /4.1
4 /1.5 /2.1 /2.9 /3.8 /5.1 /6.6

もし、その銘柄のPERが80だったとします。
そして、ここ数年、約30%の成長率で伸びているとすると、その株の1年後のPERは現PERを上の「30%」の列の1年後の数字「1.3」で割って

80÷1.3=61.5

となります。

同じようにして
2年後、3年後、4年後はそれぞれ

80÷1.7=47.1
80÷2.2=36.4
80÷2.9=27.6

となります。

もちろん、これがPERを見る方法のすべてではなく、ほんのいったんにしかすぎませんが、自分のトレードを通していろいろ使いやすいように工夫していくと面白いと思います。
何か面白いことがあったら、このブログで教えてもらえれば嬉しいです。


(*1)…ここでは商品相場におけるチタンの需給関係などを読んでおいた方がより正確な数字に近づけるでしょう)
(*2)…この表は経過年をxとし、成長率をaとしたとき、求める経過年にかかる成長率yは、y=(1+a)のx乗として求めました。

先週、30位にいたのが、50位以下に落ちそうです。
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(続く)
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