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2003年より株式投資を始める。
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「フーリッシュ4」はおバカさんな投資法なのか?(2)

実は「フーリッシュ4」という投資法は10年ほど前にアメリカでモトリー・フール社が発見したとして、鳴り物入りで登場し、悲惨な結果に終わった投資法なのです。
この投資法について厳しく批判した文章を、以下に少し長くなりますが、引用します。



「一九九〇年代の半ば、米国のモトリー・フール社は、自社が運営する人気ウエブサイト(および数冊の書籍)で、「フーリッシュ4(フールな四銘柄)」と呼ばれる投資戦略を大々的に発表した。モトリー・フールによると、投資計画に「一年のうちたった一五分費やすだけで」、あなたは「過去二五年にわたって市場平均を大きく上回ることができたはず」だし、「ミューチュアルファンドだって打ち負かす」こともできた、また何よりも、この投資戦略には「最小のリスク」しかなかった、あなたは以下の六項目をやるだけでよかった、ということだが、次にその六項目を挙げてみる。


1.ダウ銘柄のうち、最も株価水準が低く配当利回りが最も高い五銘柄を選ぶ。
一番株価が低いものを捨てる。
2.投資資金の四〇%を二番目に株価が低い銘柄に投じる。
3.残りの資金を二〇%ずつ、残りの三銘柄に投じる。
4.一年後にまた同じやり方でダウ銘柄の中から物色し、先の一~四の手順に従ってポートフォリオを一新する。
5.資産が大きく増えるまでこれを繰り返す。

 この投資法なら、二五年間で年一〇・一%という驚異的なパフォーマンスで市場を上回ることができたはずだ、と彼らは主張していた。続く二〇年間については、「フーリッシュ4」に投資した二万ドルが一七九万一〇〇〇ドルになるはずだとも示唆(また、ダウ銘柄の中から、配当利回り×配当利回りを株価で除し、そのレシオが最も高い銘柄を五つ選び、そこから一番上の銘柄を捨てて残りの四銘柄を買い付ければ、もっと高いパフォーマンスを達成できると主張)。 では、この「戦略」がグレアムの投資の定義に合致するのかどうかを考えてみよう。


どのような「徹底的な分析」をすれば、株価と配当が最も魅力的な一銘柄を捨てて、望ましい質という点では低い四銘柄を残すことが正しいと評価できるのか?
投資資金の四〇%を単一銘柄に投資することがなぜ「最小リスク」になるのか?
わずか四銘柄のポートフォリオがなぜ「元本の安全性」を維持するのに十分な分散投資といえるのか?
 要するに「フーリッシュ4」とは、過去に考案された手法の中でも最もバカげた株式選別法のひとつだったのだ。道化師(フール)たちもオショーネシーと同じ過ちを犯していたのである。つまり、過去のデータに数多く目を通していれば、思いがけなくであっても、きっと多くのパターンが見えていたはずだ。偶然に運が良かっただけだったとしても、平均以上のパフォーマンスを上げる銘柄のリターンには共通点がたくさんある。しかし、これらのファクターが株価をアウトパフォーム「させない」以上、将来のリターン予測に使うことはできないのである。

(中略)

 案の定、「フーリッシュ4」は市場を打ち負かすどころか、愚かにもそれが投資の形だと信じた多くの人々を打ち負かしてしまった。二〇〇〇年だけでも、「フーリッシュ4」の四銘柄――キャタピラー、イーストマン・コダック、SBC、ゼネラルモーターズ――は、ダウ平均がわずか四・七%の下げだったのに対して、一四%も下落している。

(以上の引用はhttp://www.panrolling.com/books/wb/graham3_contents.htmlから)



以上の引用文を要約すれば、「フーリッシュ4」とは過去のデータを未来に反映させ(ようとし)ただけの代物で、だからそこには将来も同様に上がるという保証もなく、また実際のところ、その予想は現実によって裏切られてしまったという、その名のとおりフーリッシュな投資法でしかない、ということになるでしょうか…。

では、これが今日の結論かというと、これままた結論ではないです。
それが結論なら、もっと手っ取り早く、「グレアムを読め!」の一言でいいわけですから。


上の引用文は続けて、「高いパフォーマンスを得るための機械的な手法はすべて、『一種の自滅的プロセス――リターンを少なくする法則と同じようなもの』なのである。」

といい、そこから、「グレアムの警告」として、

・投機をしているのに、決してそれを投資だと勘違いしてはならない。
・投機は、あなたが本気になり始めた途端に非常に危険なものになる。
・進んで賭けたいと思っている金額には厳しい制限を設けなければならない。

を挙げています。

ここまでのところでこの評者の意見は結局のところ、

①「機械的な手法」、つまりテクニカル投資法は投機に他ならず、よってそれは「自滅的な」投資法である。

②正しい「投資」とはファンダメンタルにもとづく投資法である。

という、いつもの「投機と投資」、あるいは「テクニカルとファンダメンタル」の話に集約されるように思われます。

よって、この問題に答えるためには、別に「テクニカルとファンダメンタル」について、整理して書いていった方がいいだろうと思いますので、この続きは別の機会にそちらでということにしたいと思います。


■「フーリッシュ4」についてのとりあえずの考え

「フーリッシュ4」だけに限って、これは本当なのか、いかさまなのかについて自分の考えを書いておけば、一つの参考として使えるのではないかと思っています。


テクニカルな手法によって得た投資法はすべて、将来へ向けた可能性を高めるための一手段にすぎないといえます。

ある未知の株価が明日、あるいは1年後にどうなるかといえば、上がるか下がるかのどちらかであり(変わらずを除いて)確率的には半々ですが(「未知」なので)、テクニカル投資法は過去のデータを使って、その確率を少しでも高めていこうとする考え方といっていいでしょう。

したがって、それは絶対を初めから前提していない、というよりも前提できないのです。なぜなら、未来は必ず過去から定型的な影響を受けるとは断言できないからです。

では、これはテクニカルがファンダメンタルに劣っていることかといえば決してそんなことはなく、ファンダメンタルも同様に、この株はこの理由によって必ずこれくらい上げるだろうとは断定できません。

あのバフェットでさえコカコーラの売りで失敗しているわけですから、素人が必勝などできるわけがありません。

またファンダメンタルを重視するバリュー投資法は、さまざな指標はあるものの、結局のところは理論的価格と市場価格との差異に投資機会を見出す手法といっていいと思いますが、その差異の指標であるPERやPBRなどは年代や国や業種などによってすべて異なり、そのために「理論的」と呼べるような客観的な基準というものがないのです。

結局のところ、株価というものは分裂症に似ていて、それを定義しようとすれば、その定義から外れる症状が出てきて、その定義が無効化されてしまうようなものなのではないでしょうか。

どんな根拠をもってしても、株価というものは人の予想を裏切るように動いていくのであり、テクニカルやファンダメンタルというものは、無力な人間がつかもうとする水に浮かんだ藁(わら)のようなものだと覚悟しておいた方がよほど健全な考え方のように思います。

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