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株鳥風月

Author:株鳥風月
2003年より株式投資を始める。
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人は先天的に善なのか、悪なのか?

人は先天的に善人である(性善説)、いや、先天的に悪人である(性悪説)という論争は孔子の頃から行われているので少なくとも2500年くらいは続いているのでしょう。

今日、見たニュースはこの論争に決着をつけるかもしれません。


「【11月22日 AFP】「赤ちゃんは、他人を妨害する人よりも、助けようとする人を好む」との研究結果が、22日発行の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。


 大人にとって、他人への接し方からその人を判断するのは必要不可欠な能力だ。今回の研究は初めて、言葉を話す前の赤ちゃんにも同様の判断能力があると結論付けた。また、この能力は成長過程で獲得した生き残るためのスキルで、道徳的な思考や行動の基盤になる可能性があるとしている
」として以下の実験を紹介している。



「米エール大学(Yale University)のカイリー・ハムリン(Kiley Hamlin)氏率いる研究チームは、生後6-10か月の赤ちゃんを対象に、3種類の実験を行った。


 1つ目の実験では、まず赤ちゃんたちに、木製の人形が丘を登ろうとする様子を見せた。なかなか登れずにいるところに、別の2つの人形が登場。1つは木製の人形を押して登るのを助け、もう1つは丘の下に突き落とし、登るのを妨害した。その後、あとから登場した2つの人形から1つを選ばせると、80%の赤ちゃんが助ける人形を選んだ。これは、助けた人形に対する「賛同」だと研究チームは指摘する。


 2つ目の実験で、この結果がさらに確実なものとなる。登山していた人形が、助けてくれた人形と妨害した人形のそれぞれに近づく様子を見せたところ、妨害した人形に近づいたとき、赤ちゃんたちは驚く様子を見せたのだ。


 3つめの実験では、特徴のない人形を新たに加え、助けた人形と特徴のない人形、妨害した人形と特徴のない人形からそれぞれ1つを選ばせた。すると、赤ちゃんたちは助けた人形、特徴のない人形をそれぞれ選んだ。


 研究チームは「『この実験は、言葉を話す前の赤ちゃんが、他人への接し方から個人を判断することを証明している』と結論付けている。(c)AFP/Marlowe Hood 」



まだ社会的判断力のない幼児が人助けをする人を好ましいと判断したということ、これは性善説を証明したようなものではないでしょうか?


こんな話を思い出しました。


ある未開民族社会では、大人も子供も老人をいじめるそうです。
というのは、それがその村の「善」だから。

どうしてそれが「善」なのかというと、経済的に非常に貧しいので労働力の衰えた老人がいなくなれば(=死ぬこと)、食い扶持が減って村の経済は助かるという構造があるからなのだと。

ここでは、子供がおじいさん、おばあさんをいじめてしまうというのがショッキングなところですが、ただそこには「経済」という媒介項が入っています。

つまり善悪を形作るのは経済のようです。


先ほどのニュースとこの話をつなぎ合わせると、人は先天的には善人だけれど、成長する過程で経済的要因によって性悪にもなり得ると。



最近のニュースによると、防衛省関係の人々がいろいろ金銭がらみの「悪い」ことをしているようですが、この人たちは「悪(ワル)」だから、こぅしたことをしたのではなく、カネ(経済)によって悪人になってしまったと考えることもできるかもしれませんね。

しかし、もちろんカネはかならず人を「悪」に導くというものでもなく、うなるほどカネを持っていても善人の人もいます。

先ほど子供が老人をいじめる村を紹介しましたが、こちらの町では、老人が子供のために無償の「善」を行っているようです↓


「現金10億円どーんと寄付 神奈川・大磯町の88歳女性


 ふるさとにどーんとビッグな恩返し-。神奈川県大磯町の横溝千鶴子さん(88)が米寿の誕生日を迎えた16日、「教育やスポーツ振興に役立ててほしい」と生まれ育った同県南足柄市に10億円を現金で寄付、市役所で贈呈式が行われた。

 市役所3階の会議室にピラミッド状に積み上げられた10億円は、1000万円の束が100個で、重さは約100キロ。市の本年度一般会計予算の6・7%、教育費の約53%に相当するプレゼントに職員らは思わず顔をほころばせた。

 横溝さんは旧南足柄村の出身。教育者の両親の元で育ち、戦後、高校教諭などを務めた後、夫(故人)と調理場設備関係の会社を興し成功した。1999年にも地元の大磯町に5億円を寄付し、障害者福祉施設の設立にかかわるなどしてきた。

 贈呈式で横溝さんは「ふるさとに恩返しできたのは人生最大の喜び。子供たちの教育のため、命ある限り続けたい」と穏やかな笑みを浮かべた。

2007/11/16 12:34 【共同通信】 」



横溝さんは巨額の財産を家族、親戚には残さないようです。
そんなことをすれば人間がダメになるからというのが、その理由だそうです。
さらには、一切無駄使いをせず、モノは大切に、壊れるまで大事に使うとのこと。

一方にカネの魅力に飲み込まれ、カネに支配されてしまう人がいて、もう一方にはカネの魅力などには一切、振り向きもせず、カネを支配し続ける人がいるようです。
例えれば、どうしようもない酔っ払いと、良い酒飲みみたいなもんでしょうか。

私もこうしたお金持ちになりたいものです。


話を元に戻せば、まあ、私自身は性善説を取りたいです。
そちらの方が気分がいいからという理由で。

「世界同時株安」からサブプライム問題へ

今日も日経平均は下げて、大きく15000円を割りました。

いったいどこまで下げるのでしょうか。
過去3年間のチャートから現在の位置を確認してみましょう。
071122-2.jpg


これを見ると2006年6~7月の15000円割れが視野に入ってきます。

テクニカルで見てみると、スロー・ストキャによると、そろそろ反転する感じがしていますが、一目均衡表を見ると完全に雲を下抜けてしまっていて、これはかなり危険な状態にあることを示しているようです。

マクロ的に見ると、2006年は年明けにまずライブドア・ショックでそれまでの上昇トレンドが崩れ、続いて5月に入ってからは「世界同時株安」で完全に下落トレンドに転じた年でした。


世界同時株安こそは2004年以降の上昇相場に慣れていた日本の投資家にマクロの恐ろしさを再認識させた大きな事件でした。

この事件の概要は、過剰流動性にあった世界のマネーが米国の金利上昇によってピークを打ち、資金を諸々の相場から引き上げたことからきたショック=暴落でした。
(詳細はこちらを)

思えば今のサブプライムローン問題はここから引き続く問題であり、とすれば世界の投機マネーの収縮による株式相場の暴落という構造は06~07年と続き、さらには08にも引き続く可能性が高まっているような気がしています。


【後記】
今日は目の手術を受けてきました。
目を切開して人工の水晶体をはめ込むという手術でした。
手術前の説明では(局部)麻酔で痛みはないとのことでしたが、私は麻酔があまり効かない体質らしく、終始痛みが続きました。
痛みに加え、目を閉じられないように固定された瞳に強い光源を当てられ手術中、それをずっと見ていなければいけないというつらさ、これはもう拷問といっていいかと思いました。
手術そのものは10~20分くらいでしたが、この10分がどれくらい長かったことか!

タクシーで自宅に帰り、布団に横になり、好きなときに目を閉じられるということ、そんな幸せを初めて知った一日でした。

目が疲れるので、今日はこんなところで失礼を。

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高配当利回り株を探せ!

今日は日経平均、少し上昇。小さなボックスになっていますね。
でも、このボックスはあまり信じない方がいいと思っています。

それを信じて仕掛けたとたんに、バンと大きな動きが出て、小さなボックスを吹き飛ばしてしまうような気がする今日この頃ですが、株価が下がれば気分も鬱になってきます。
こういうときは逆に「買い」を考えれば、良いことずくめです。

一つは割安株が増えて、選り取りみどり!

それに加えて配当利回りの良くなっています。(当たり前か!)

というわけで初めに<上場全銘柄を割安株(PER<12)+高配当利回り株(配当利回り>3%)の条件でスクリーニングしてみました。

その結果、条件に合ったのは以下のとおり。

東証1部  63銘柄
東証2部  51銘柄
大証1部  11銘柄
大証2部  18銘柄
JASDAQ 127銘柄
ヘラクレス 7銘柄
マザーズ  5銘柄
計    282銘柄  


これでは多すぎるので、今度はただ割安というだけでなく、しっかりと業績を伸ばしているという条件も加えようと、「PER<10、配当利回り>4%、経常利益増益率>10%」というすごいぜいたくな条件でスクリーニングしてみました。

その結果は以下の表のとおり。
高配当株2


こんな条件でスクリーニングかけてもいつもなら「条件に合う銘柄はありません」と出るだけですが、今はこんなにあるんですね。

もちろんこの中には最近、新聞をにぎわせた、(問題)企業がいくつか見えますが、でもまともな企業ももちろんあります。


それにもう一度考えてみれば、すごい銘柄ですよ。

年利4%以上の配当なら銀行は当然として国債より良いし、PERが10倍以下なら、元本(現在の株価)が下げたとしてもそれほど下げることはないだろうし、また業績は上向きなので、1年後、2年後には当期利益増加→EPS増大→PER低下となって、さらに割安になるわけなので、株価上昇の可能性が大きいということになります。

と、これだけ書くと良いことばかりのようですが、もしそのままいけばいいですが、必ずしもそうなるかどうかは分からないというのが株式投資の難しさですね。

ここから先は四季報などで売上~当期利益の06~08年度の変化率をチェックしてください)



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【後記】
今日、最終的に出した表の内、私は2銘柄を保有していました。また1銘柄は最近まで持っていましたが、この下落で売ってしまいました。
また買おうかなとは思うものの、どこまで下げるのか。もう少し見極めたいですね。

(続)円高に強い株、弱い株

■ドルー円相場と日経平均の相関性が高い

このところの円高局面で為替相場と日経平均の相関性が高まっているような気がします。
それを確認するために日経平均とドルー円のチャートを比較したものを下に見てみると、
日経ー円ドル3

(クリックで拡大)

やはり相関関係があるようです。とりわけこの間でもっとも円安になった10月12日以降、その傾向を強めているといってもいいでしょう。

このブログの06年5月19日に「円高局面ではどの株を買い、どれを売ればいいのか?」という記事を書きました。
上昇した銘柄群と下落した銘柄群のリストを載せ、その最後に、

「このリストをよく眺め記憶にとどめておきましょう。そして円高局面が来たら、円高に強い株を買い、弱い株を売ることです。」

と書きましたが、今回はその下落したリストを使って検証したいと思います。


■「買い」ではなく、「売り」から入る

どうして上昇銘柄リストを使わないかというとこの期間、業種で見る限り上昇したものは一つもないからです。

なぜ円高局面で上昇する銘柄と下落する銘柄が出てくるのかというと円高によって恩恵を受ける企業と逆に損失を受ける企業が出てくるからですが、つまりこれはファンダメンタル的な見方です。

そして10月以降の株式相場をもっとも強く規定したのはファンダメンタルではなく、サブプライムローン問題というマクロだということはいうまでもないでしょう。


つまり、ここでは為替差益以上にサブプライム問題の方が相場に強く作用したということ、つまり「マクロ>ファンダメンタル」という公式が確認できるでしょう。


そんなことによって、円高局面とはいえ、そのことによって恩恵を受けても株価は上昇しにくく、逆に下げる方は二つの要素(サブプライム問題+円高)によってより下げたのでした。

先述した前回記事で挙げた「円高局面で下落した銘柄」を、もし売っていたら、どうなったかを検証してみたいと思います。

期間はこの間、円がもっとも安かった10月12日からもっとも高くなった11月12日までとします。
その結果が下の表です。
0711為替と株価



■1ヶ月間で平均で13.1%の利益が

もし全20銘柄を売っていればこの1ヶ月間で13.1%の利益が出たことになります。
また上位10銘柄だけを売っていれば、15.5%の利益が出たことになります。

この内、いくつかの銘柄に少し説明を加えておきます。
唯一上昇した沖ウインテックは上方修正によって黒転となったからでした。

また下落率の小さかったデンソーは10月31日に9月中間決算で経常利益22.2%の大幅上方修正、ガイシは中間連結の経常利益が+68.3%と好調だったためでした。

また豊田通商は当期利益この大きく下げたものの、売上、営業利益、経常利益すべてを大きく伸ばし、同時に配当金を増やしたためと思われます。


上でサブプライム問題の方が、為替差益による企業利益の増大というファンダメンタル以上の力を持っていたと書きましたが、ここで少し訂正する必要が出てきたといえます。

それはサプライズを伴うような業績修正(ファンダメンタル)はマクロ以上に力を持つと。


■まとめ
今後のためにも以上のことをまとめておきます。

(1)基本的事項
為替相場が大きく変動した場合、そのことによって特定の企業は利益を増す(あるいは減らす)が、そのことによる売買を仕掛ける前に、その仕掛け(買いか、売りかということ)は相場全体のトレンドに沿ったものでなければならない。

ここで「トレンド」といったのは「マクロに規定された株価の強力な一定方向の動き」という意味する。
一般にトレンドというのはチャートに表れた強度の傾向を指すが、トレードの実際の場面ではトレンドが後になってしか見えてこないことが多いので、マクロに頼った方がよりトレンドが見えてくると理解したい。

(2)手仕舞い
為替の変動がトレンドの反転、あるいは保ち合いこなったとき手仕舞う。

(3)ホールド中の注意事項
対象となった銘柄の業績修正に注意する。
経常利益、当期利益が20%以上の修正で要注意、30%&以上なら即手仕舞いが無難。

(もし実際にこれをもとにトレードをしようという方は、為替の基本的な事柄を知っておくためにも、ぜひ06年5月の記事は読んでいただければと思います)

【後記】
最近の円高で06年5月の記事は自分でも気になっていました。
ただそれ以上にサブプライム問題の比重が大きいはずだという先入観だけで無視してしまったわけですが、今日、検討してみると、これは無視できないかなと思い、ちょっと書いてみることにしました。
かなりいいかげんな記事ではあるんですが、もし関心のある方はこれを参考に実際の場面に応用し、何らかの利益を上げてもらえばこれに越したことはありません。


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東京市場の今後 サブプライム問題はもう織込み済みなのか? 

■テクニカルで東京市場を見る

日曜なので少し時間をかけて東京市場の今後を考えてみました。

まずは先週金曜終値でのチャートです。
071116.jpg


先週木曜に私は「反転から1日目で今後を占うのはちょっと早いようですが、今後、東京市場は上昇でも、下降でもなく、保ち合いというニュートラルの“トレンド”をたどるような気がしています。」と先日の記事に書きましたが、実際にそんな動きになってきました。

今日はこのあたりをもっと正確に、そしてマクロ的な要素をもっと反映させるかたちで考えてみたいと思っています。

これを見れば今の株価が9月25日の15273円あたりを節目としていることが分かります。
もしこれが支持線として機能するなら反発する可能性が大きい局面にあるということになります。

またチャートの下に出しておいたスローストキャとRSIを見ても反発する可能性が大きいと読めます。

もう一つテクニカルで見てみます。
東証1部の騰落レシオ(10)は13日に50.0をつけたままほとんどそのあたりでうろうろしています。

6月以降、株価が底をつけたのは、それぞれ

 8月17日 45.9
 9月18日 48.7
10月25日 50.3

なので、騰落レシオからしても買いが入る可能性大ということになります。


以上、テクニカル的に見た限りでは反発する局面にあるといえるようです。
もしマクロ環境に特別なことがなければこんなところで済ましていればいいのですが、今はそうではないです。

問題はいうまでもなく、サブプライム危機ですが、ではこれを考慮すると来週以降の株価はどうなると考えればいいのでしょうか?


■過去3年間のPER水準からみると東京市場は?

マクロを見る前にファンダメンタルも見ておきます。

日経平均のPERについては何度か紹介していますが、長期的な展望を見るために今日はスパンをもっと広げて過去3年間で見てみます。

過去3年間でPERが底とつけたのは以下の3回ありました。

①05年5月26日  16.24
②06年6月13日  17.45
③06年11月21日 18.14
④07年5月18日  18.16
⑤07年8月17日  16.12

そして今回11月13日に16.05をつけています。

つまり過去数年間の東京市場の平均からすれば、今の日経平均は「底」、お買い得ということになるでしょう。

ここまで見れば東京市場は「底」であると思えるのですが、現在のマクロ環境はそれですっきり「買い!」とはいえない状況になっています。



■サブプライム問題に楽観論台頭?

まずは当然、サブプライム問題についてですが、最近、この問題についての楽観論をちらほらみかけるようになっています。
以下はその一つ。

「[ニューヨーク 15日 ロイター]
 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙(電子版)が行ったエコノミスト調査によると、クレジット危機はこの先しばらく続き、消費者に悪影響を及ぼす可能性がある。ただ、この困難な経済情勢への米連邦準備理事会(FRB)の対応能力に対する信頼感は引き続き高いという。

 クレジット危機および関連問題について、エコノミストの半分以上がほぼ折り返し地点にあると答えた。25%がまだ初期段階にあるとし、15%が完全またはほぼ終わったと答えた。」


私はこの問題の深刻さを「底」が見えないことの怖さにあることを何度もこのブログで指摘してきましたが(11月11日記事、http://tousinokokoro.blog47.fc2.com/blog-entry-156.html)、上のような楽観論とともに、サブプライム問題の「底」が見えた、よって山場は超えたという主張が増えています。
ところが、その「底」はどんなものなのかというと、これがどうも曖昧なようです。以下にその「底」と米エコノミストが頼りにするFRBがどうなっているのかを別の観点から見てみます。



■依然として見えない「底」

たとえばFRBのバーナンキ議長はサブプライム問題の損失額を最初1000億ドル(11兆円)としていましたが、その後1500億ドル(17兆円)に訂正しています。

しかしIMFは9月に2000億ドル(22兆円)と試算しています。
さらに金融業界ではバンカメがサブプライム関連の損失額は29兆円と予想、ドイツ証券が33兆円、さらにUBSは43兆円、とそれぞれ予想しています。
これはバーナンキ議長の数字と2倍、3倍も違っており、もはや“ずれ”という言葉ではすまされない数字です。
ここからしても「底」についての共通認識はまだできていないことは明らかだし、改善に向けて頼りとなるべきFRBも少し頼りないという実情が見えてくるような気がします。


■今後の米経済の方向

では米経済が改善する見通しはないのでしょうか?
これについてはポールソン米財務長官に語ってもらいます。

「[ケープタウン 16日 ロイター]
 ポールソン米財務長官は16日、米政府は強いドル政策をとっているとした上で、米国経済の長期的な力強さがドルの支援材料となり、ドルは反発に向かうとの見通しを示した。

 当地でのラジオインタビューで語った。

 サブプライム危機については、改善に向かう前に一段と悪化する恐れがある、と警告した。

 同長官は『われわれは大いに強いドル政策をとっている。それがわが国の利益にかなう。米国経済は他の国と同じように、いいときもあれば悪いときもある。しかし、米国経済が拡大を続け、長期的な力強さが為替市場に反映されると確信してい』と述べた。

 さらに、米国はサブプライム問題に起因する金融の混乱の克服に向け前進しているとしながらも『部分的には、改善する前にさらに悪化するだろう』と述べた。」


今後、米経済が悪化することをもはや否定していない、否定することができない状況にあると読むべきではないでしょうか。

つまり事態は相当に深刻なのです。

「世界経済にとって最大級の事件になる可能性がある」という指摘も見かけるようになっています。

こうした中で、では東京市場はどうなるのか、また視点を日本に戻してみます。


■外国人の東京市場からの撤退!

上で日経平均のPERはもう「買い」が入っておかしくないところにきたと書きましたが、はたしてグローバルな視点から東京市場は「お買い得」なのでしょうか?

まずは投資主体別動向の「外国人」を見てみます。

東京証券取引所が発表した11月第1週の投資主体別売買動向で外国人は売り越しています。10月後半は買い越しに転じていましたが、再び売り越しに転じているのです。

外国人の「日本株外し」の動きが強まっているようです。
米メリルリンチが世界の機関投資家に実施した調査では、日本株の組み入れ比率を落とした投資家は47%となっています。
10月調査では38%だたのですから日本株から撤退する投資家が増えていることを示しています。
現在の外国人の投資動向は日経平均が8000円台だった03年レベルになっています。
(外国人の東京市場の影響については当ブログの「外国人売買代金の変化から見えてくるもの」http://tousinokokoro.blog47.fc2.com/blog-entry-103.html他を参照してもらえればと思います)

■東京市場のPER平均は見直されるか

なぜ割安な東京市場から投資家は撤退しようとしているのでしょうか?

「日本株敬遠の理由は米国経済の減速懸念が強まる中、対米輸出に依存する日本がイ一番打撃を受ける」(ゴールドマンサックス証券 松井氏)

また上場企業の今期予想経常利益は予想を確保するとしても下期では上期に比較してスピードが落ちそうだと最近の日経新聞に出ていましたが、もしそうならEPSの低下→PERの上昇となって現在のPER16はもっと高く評価されることにつながるでしょう。

もう一つ、ここではPER16倍という東京市場の水準について簡単に触れておきます。

先ほど、過去3年間を見ても東京市場の「16倍」が最低水準であることは確認できましたが、米国を震源地とするサブプライム問題が世界市場を揺るがせている現在、この危機のグローバル化によって東京市場という特殊性(これは1980年代にも問題になり、90年に特殊性の終焉=東京市場の大暴落となって一応の解決を見たのですが)が相対化され、16倍という数字が欧米市場より高いことが焦点化してきているようです。
(このことについては時間が経つにつれて共通認識が出てくると思いますが。)

■結論らしきもの

東京市場の動向を見るためには他にも為替(ドル安=円高)や世界マネーの動きについても説明しなければ不十分であることはもちろんですが、ここまででもう疲れました。

ということで一応という限定づきですが、今日の結論らしきことをいえば、

(1)米経済の復活はまだ当分は難しいだろう。
(2)東京市場はテクニカル的にもPERの点からも「お買い得」地点に来たことから、それほどの下落はないだろう。
(3)米経済の悪化、日本企業の07年下期動向によってマネーは東京市場から撤退する様相を深め、PER水準は見直される可能性があるため、当面、大きな反発、上昇は見込めないのではないか。
それどころか(2)にもかかわらずPER水準の切り下げによってさらに下落ということもあり得る。


以上が16日記事で「東京市場は上昇でも、下降でもなく、保ち合いというニュートラルの“トレンド”をたどるような気がしています」といった根拠ということになります。

あまり明るい記事ではなかったですが、今週もがんばっていきましょう!


【後記】
私の割安株中心のポートフォリオはこの下落相場の中でも堅調だったのですが、このところ下げています。
今日の記事を書いて、あまり東京市場に展望が望めないことが確認できたので、少しウェイトを減らそうかなと思っている今日この頃です。
ウェイトといえば体重をもう少し減らそうとこの夏からジョギングを再開しましたが、昨日は久しぶりに14kmを完走しました。
3年ぶりに走ったコースには、以前あった飲み屋が何軒もなくなっており、さびしい気持ちになると同時に、これも日本経済の今後を暗示しているのかななどと走っていました。

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上昇エネルギー不足の東京市場はまた失墜か?

日経平均は昨日14日に底打ちしたかと思えば、もう息切れし、今日は103円安で終
えました。

昨日、「おそらくは短期間で終わるであろうこの上昇」と書いたように、今回のリバウンドには力が感じられません。

今日の下げを「相場等というのは上げれば下げる。下げれば上げる」などと一般論でとすましてはいけないと思います。

そろそろサブプライムローン問題は織り込まれたという説もちらほら出始めたけれども、投資家たちは、まだ市場に不安をかかえていることを示したと見るべきでしょう。
それはつまり、11月1日の16870円から一気に850円あまりも急落したこの相場に対し、株価はセオリーのように、そう簡単には半値戻しとはならないだろうことを意味しているのではないでしょうか。

反転から1日目で今後を占うのはちょっと早いようですが、今後、東京市場は上昇でも、下降でもなく、保ち合いというニュートラルの“トレンド”をたどるような気がしています。

ではまた。

【後記】
今日は映画『once ダブリンの街角で』を観てきました。
今年、といってもまだ50本程度しか観ていませんが、その中では一番良い映画でした。

先日観た『恋空』という映画とつい比べてしまいました。
この2本の映画の優劣はどこがいいかといった部分ではなく映画とは何かという本質的な問いに関わっているように思いました。
ともかく一見素人風の映像(16mmカメラ?)、その揺らぎ、そして音楽、そのすべてが圧倒的にすばらしい映画で満足しました。


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明日からの戦略、買いか、売りか?

このブログで、昨日、一昨日に反発するぞ、するぞといってきましたが、やっと日経平均、上昇に転じました。

今までがまんしていた投資家の皆さん、お疲れさまでした。

もちろん私もですが。

私は、この間の下げ局面で、ヘッジをかけていたものを今日の寄り付きですべて買い返済しました。

で、これからどうするかですが、スイング程度の短期の人なら、ここから買いに入るということもあるのでしょうが、私は次のように考えています。

(1)まず大きなトレンド、つまり半年、一年単位でみたトレンドは未だ上昇トレンドである。
(したがって現在ホールドしている低PER株群は基本的にはホールドのままにしておく。もちろん今行われている中間決算の内容によっては、すっぱり切り落としていく。)

しかし当面のトレンド(1~2ヶ月程度)はまだ下落トレンドが続くだろう。

(2)したがって「買い」よりも「売り」を基調としたスタンスで臨みたい。

(3)よって、今日から始まった上昇には手を出さず、この波が力尽きて下げ始めたときに、「売り」を少しかけたい。


現在のような円高局面では、円高に強い銘柄を買おうとする人もいるでしょうが、私は今の局面では、円高に強い銘柄を「買い」に行くのではなく、円高に弱い銘柄を「売り」に行くのが正解ではないかと思っています。

皆さんはどう考えているのでしょうか?


もちろん「買い」を基本のスタンスで行きたいという人もいると思いますし、それはそれで戦略を立てさえすればOKだと思います。

いずれにしても、おそらくは短期間で終わるであろうこの上昇で、まだホールドしている株があるなら、この際に利益確定しておくのがいいかもしれませんね。(もちろん長期投資の株は別ですが)

キャッシュを持っていなければ、次のチャンスに参加できないですから。

お互いにがんばりましょう!


【後記】
今日、あるいは近日中に日経平均が反発するということ、他のブログでも当然いっていると思っていました。

でも今日、人気の株関連ブログをのぞいてみたら、それほどいってなかったです。
たまにいっているブログもいくつかはありましたが、その根拠はテクニカルに依存したものがほとんどでした。

でも、こうしたマクロ要因が強く作用した結果の下落局面ではテクニカルはほとんど無力なんですよね。これまでの経験では。

なぜかといえば、

マクロ>テクニカル

だからなんです。

日々、相場に接している投資家なら、上の不等式は身にしみるほど理解していると思っていましたが、そうでもないのだと知りました。

時間があれば、株価の動きについて基本的な考えをまとめたいといつも思っていますが、今日もそんなことを考えながら、映画『ロンリー・ハート』を観てました。
この映画、なかなか面白かったです

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株価反転のきざし、よりはっきりと

今日も日経平均は下げましたが、15,000円割れは何とか防ぎました。

ただ昨日と比べ、株価こそ下げたもののいろいろなところで反転のきざしが出てきているような気がします。以下、4つの点から書いてみます。

(1)この二日間のチャートを分足で見てみると、15,000円が強力な節目になっていることがよく分かります。(下図の○で囲んだ部分)
071113日経

もっともこうしたテクニカル的な要素はマクロによる大きな変動期には「ひとえに風の前の塵に等し」いくらい無力なので、あまり信用できませんが。

(2)昨日は全業種が下げましたが、今日は33業種の内、16業種が上昇となりました。

(3)騰落レシオ(10)は50.0となりました。
8月以降、株価が反転したのは、

8月17日の45.9
9月18日の48.7
10月25日の50.3

ここからしても、もう反転してもおかしくないです。

(4)こんなときほど頼りになるのはファンダメンタル的な指標です。
その一つが昨日も見たPERですが、今日は16.71まで来ました。
8月以降、PERが17を割った二回とも株価は反転しています。


昨日とほとんど変わらない内容になってしまいましたが、株価がそうなのだからしょうがないです。

明日は株価が反転し、違った内容が書けるようになればと思います。

ではまた!

数日中に日経平均は反転する?!

今日の東京市場は日経平均が一時15,000円を割り込む15、197円と大幅に下げ、年初来安値を更新してしまいました。
同時に為替の方も1ドル110円を割り込む109円台に突入しました。
東京市場はもう踏んだり蹴ったりという惨憺たる状況となっています。

理由はもういうまでもなくサブプライムローン問題ですが、ここまで来ると、さすがに下げすぎ、とすれば、ではどこからリバウンドに入るのかといった声も出るのでしょうが、戻り売りを想定すればリバウンド、あるいは反転は当分は難しいのかもしれません。
もし明日、多少のリバウンドがあったとしても、それが“反転”というところまで続くかというと、どうでしょうか…。

ただ悪いことだけ書いていてもしょうがないので、少しは良い材料を探しててみると、8月以降、日経平均が底をつけて反転したのは3度ありましたが、そのときのPERを以下に書いておくと、

8月17日  PER=16.12
9月18日  PER=16.53
10月25日 PER=16.95

でした。つまりほぼ16あたりまで下げたところで反転しているわけです。
そして今日の下げによってPERは16.55となりました。
これを見る限りは、そろそろ反転する時期に来たのではないかといえるようです。

もう一つテクニカルで見ておきましょう。
日経225の騰落レシオ(10)は8月以降の日経平均の底と一致する底をつけていますが。それを以下に記すと、

8月17日  45.9
9月18日  48.7
10月25日 50.3

となっており、ほぼ50を割ったあたりで反転していることが分かります。
そして今日時点での騰落レシオ(10)は51.9です

明日かどうかは分かりませんが、ここからは数日後くらいには反転が来るのではと読めるような気がします。

最後にいっておきますが、ただこのリバウンドはテクニカル的なものであり、今のところ、中期的、長期的なものとなるとは限らないことは押さえておきたいと思っています。


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